交際費監査請求結果へのコメント  

 

 合併前今年1月までの、旧保谷市及び旧田無市「市と市長交際費」を比較し、常識的に見て、公金支出として妥当でないと判断した27件の支出について、7月初めに、市民10人で住民監査請求をしました。

 このほど監査結果と勧告が出され、このうち19件が不当支出として認められました!全部じゃなかったのは残念でしたが、7割なら、かけた労力も報われるというものです。認められたのは、主に、支払い先と市との関係が不明確なものや、支出理由の根拠が不明なもの等あいまいな支出に関するものでした。多くは慣例化していたので、これを不当と認めた監査結果を評価したいと思います。

 そのほか特定政党や議員の会合等への支出も不当だと認められたのですが、驚いたことに、朝日新聞記者の調べでは、このような支出を不当とした監査結果はこれまでにないということなのです!例えば、選挙の陣中見舞いなんて、誰が考えてもプライベートな支出だと思いませんか。そんなものも請求が却下されていたのだそうです!監査委員は首長の息がかかった人が多く、ルーズな交際費支出がまかり通っているのかもしれません。公共機関である警察署の武道始式祝金も不当支出となりました。当然ですよね。この監査結果が標準になってほしいです。西東京スタンダードともいうべきものに。

 こうして市民がチェックすることで、市民の常識が反映され、無駄な公金支出が減っていくのは喜ばしいことです。今回請求しなかったものでも、まだ内容的に検討したい支出がたくさんあります。交際費には所謂社会通念という判断基準が適用されるものも多いからです。社会通念は時代に影響され変化するもの。そのため常に、支出の点検と見直しが必要です。私たち市民も眼力を磨かなくてはなりませんね。
 

監査請求人代表 柳田由紀子




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